Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
その横合いから、お君は米友の身体に飛びついてしまいました。
「や、危ねえ」
お君に飛びつかれた米友の驚いたおかしな顔。
「米友さん、何をするのだよ。危ないじゃないか、お侍と斬合いなんぞして、怪我でもしたらどうするんだい、早く謝罪っておしまい」
「君ちゃん、どいていな、この侍は若いくせに悪い奴なんだから」
「いけない、お侍様に手向いなぞをしてはいけません」
お君は躍起になって米友の槍先を遮りながら、その相手になっている若い侍の面を見てまた驚き、
「まあ、これは宇津木兵馬様……どうしたことか存じませぬが、どうぞ御勘弁下さいまし、この人は気が早くて口が悪い人ですけれども、決して悪い人ではありません、わたしの友達でございますから、どうぞ堪忍してあげて下さいまし」
宇津木兵馬は船の中でお君がよく知合いの人でありました。お君は米友に代って謝罪ってしまいました。
宇津木兵馬は、ここでお君に返答を与える隙もなく、抜いた太刀は鞘へ納める余裕もなく、その場を飛んで出でました。
兵馬が走せ出すと、群集は兵馬のために道を開いて通しました。
あとに残ったのが米友とお君。
「米友さん、お前、どうしてまあ、こんなところに来ていたの」