Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate

Aozora Bunko

その人が斯様な女から同情の言葉を受けるような身になろうとは――竜之助は、それを聞きたい。

この時また、壊れかけた扉がガタリビシリ。

「夜かぶりを持って来ましたが、はあ、御免下せえまし」

男が一人、夜具蒲団と竹の皮包とを持って来てくれたのはそのままにして、話は島田虎之助最期のことにつながりました。

「島田先生は毒で殺されたのでございます、ただの死に様ではございません」

「毒で殺された?」

「病気で亡くなられたように、表面はそうしてありますが、毒殺なのでございます」

竜之助は愕然として驚く。

「誰が殺した、誰が島田を」

「それは誰だか存じませんが……あまり技が出来過ぎますると、自分はそのつもりでなくても、人の恨みが重なりますからね」

「お絹どの、どうして島田がそうなったか、それをそなたがどうして知っている、よく話してもらいたい」

「ちょうどよい折ですから、お話し申しましょう、知っているだけをお話し申しましょう」

お絹は柴を折りくべて、それを火箸で掻き立てながら、

「あの先生が、或る時、旗本のお邸へ招かれたと思召せ、そのお邸で、いろいろ武芸の話が出て、それからお夕飯の御馳走になったのでございます」