Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate

Aozora Bunko

も続くのでござんす」

「なるほど」

いま会った山崎譲の話では、関東も関西も鼎のわくような騒ぎ、四海の中が浮くか沈むかという時勢であるそうな。それにこの山里では、お嫁取りの飲み明かし歌い明かし、そぞろにその泰平さにほほ笑まれるのであったが、その来る嫁というのが甲州八幡村と聞いて竜之助は、また思わでものことを思わねばならぬ。それは、わが身にとって悪縁の女、お浜の故郷が、やはりその八幡村であったからであります。

「そのお嫁さんを一目見たいものだな」

「それはお目にかけたいくらいの美しいお嫁様で」

竜之助は冗談のように言うと、お徳は本気で答える。

「八幡村というところには、わしの親類……でもないが知合いがある」

「ああ、そうでござんすか、それではことによると、あのお嫁さんも御存じのお方かも知れませぬ」

「いいや知るまい、私はその八幡村というところへ行ったことはないのじゃ、ただ懇意な人の口から聞いて知っているばかり」

「左様でござんすか、いずれ明日にも、お嫁様のお里帰りがあるでござんしょうから、その時ごらんになると……そのとき誰かにお聞きなすってみましたら」

「別に聞いてみたいこともないのだが、なんとなくそのお嫁様を一目見たいような気持がする」