Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
Leggi 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.112 caratteri · 362 schermate
「いったい、近頃は関東よりも、上方の方が人気が荒くなりました」
「そうかも知れない、いったい、あのえいじゃないか騒ぎはどこから起ったものだ」
「どこから起ったか存じませんが、神様のお札が、天から降って来たのが始まりだそうでござんすよ、それで忽ちあんなことになってしまいました、盆踊りのように、時を定めて踊るんならようございますが、朝であろうが、昼であろうが、稼業が忙しかろうが、忙しかるまいが、踊り出したが最後、気ちがいのようになってしまうのですから手がつけられません。私はあれを、伊勢から伊賀越えをする時に見物致しました、男だけならまだしも、女が大変なものですからな、女が白昼、裸で踊って歩くんですから、沙汰の限りでございます。どうも人間てやつは、ああして集まって人気が立つと、逆上せあがって人間が別になってしまうんですね。江戸へは、あんなものを流行らせたくないものでございます」
「そうだ、流行りものとなると、人気がまるっきり別になってしまうんだ。今時の攘夷というやつもそれと同じで、そのことができようとできまいと、それを言わなければ人間でないように心得ている。