Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Leggi 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 242.044 caratteri · 477 schermate
ん。
ただ、迷惑千万なのは、五輪塔自身で、安政の地震にさえ何の異状もなかった身が、今晩になって、突然上の方から沙汰なしに取崩されようとする運命を、おどろき呆れて手の出しようもない有様。しかし、自分をこうも無茶に取崩しにかかる身の程知らずの運命をも、やがてまた哀れむべきものだと、内心気の毒がってもいるらしい。
全く、その通りで、たとい取崩しに成功してみたところで、やがてその身に報い来る咎を思えば、空怖ろしいものがある。頼山陽の息子は、寛永寺の徳川廟前の石燈籠を倒して、事面倒になったことがあります。それは酔っていたということではあり、なんにしても石燈籠のことで、謝罪で事は済んだ。けれどもこれは徳川宗族の墓地を荒して、その霊を辱しめたということになると、非常にあぶないが、無論、米友は、それを考えてはいない。それを考えては、またこんなこともできない。また、この際、そんな前後を考えている余地のあるべきはずもありません。
「友造さん」
「エ?」
もう一息、空大を押しきろうとする時に、米友はその手を休めて、あわただしく塔下の前後左右をながめました。まさしく自分を呼ぶ声があったからです。