Classici giapponesi con furigana
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おおさかをあるく
大阪を歩く
直木 三十五
Leggi 大阪を歩く (おおさかをあるく) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 32.964 caratteri · 65 schermate
地震は、時々あった方が、おもしろい(地震のおもしろさに就てはその内に書く事があろう)。だから、私のは谷崎氏のとはちがう。
だが、大阪へきても、歩く所がきまっている。いつも、心斎橋だったが、私が十か、十一の時分、東横堀の材木の間を、ストリート婆が出没していたが、そんな婆は今何うしているか?(私は、その頃、竹竿をもって、材木の間をつつきに歩いた。確に、悪童であったにちがいない)。私は、今の内に大阪の隅々を見ておかぬと、齢が齢である(いくつなんだか判らない三十五である)。
所で、大阪を見たり、論じたりする場合、必ず、その好敵手である東京と比較して、女が、食物がというが、凡そこれ位、常套手段は無い――と思うが、何うも、これは、アメリカ人が、木登り耐久までもして、世界一という比較を誇ろうとする如く、文化の進歩上いい現象なのかもしれない。ただ私は、大阪生れの、東京住居である為に、或は、公平にも見えるし、或は偏頗になれもする。都合によっては、一方へ偏したり――多分、誰よりも、偏頗になりえられる。
歩くには、もう少し寒いが、一人で、ぶらぶら(若い、美しい女性の同伴希望者は、速かに申込むべし)明日から、歩こうと思う。