Classici giapponesi con furigana
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てんぐがいでん きられのせんた
天狗外伝 斬られの仙太
三好 十郎
Leggi 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.347 caratteri · 243 schermate
御存じありますめえが、盆ゴザに坐りゃ渡世人は、白刃の上に坐った覚悟で、へい、昨日今日ボッと出のバクチ打ちなんぞ途中から割込んで来ることさえもよう出来ることじゃねえ、それくらいに凄い意気合いの物でがんす。貸元衆がドスを引きつけて睨んで居ります。用心棒も三人から居ります。シーンとして居ります。そこへ控えの焚火の方から御免とも言わねえでスッと入って来たのが其奴ですよ。裾は下していましたが旅装束のままらしい、末の方にピタッと坐って盆の方を黙って見ています。小作りだがいい男で、向う額にキズ跡がありました。ついぞ見かけねえ奴ですし、あつしもジッと見ていたし、外にも貸元衆でその男を凄い目で見詰めている人が三、四人いました。囲い一つ有るじゃなし野天の盆割りだから初手から気が荒いや、そいつが変な身じろぎ一つでもしようもんなら、目の前でナマスにしてやろうと言う腹でさ。見てると、その男、駒札を買う金でも出すのか右手を懐に突込んで、そいから左手をゴザにこう突いて、「御繁盛中だが、ごめんなせえ」と言うんだ。変に沈んだ声でしたよ。「何だっ!」と怒鳴ってドスを掴んで片膝立てた貸元もありました。