Classici giapponesi con furigana
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じょちゅうくん
女中訓
羽仁 もと子
Leggi 女中訓 (じょちゅうくん) di 羽仁 もと子 (はにもとこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.701 caratteri · 52 schermate
ひとのものを粗末にしたからといって自分のものが減るはずはないと思うのはまちがいです。習慣というものはおそろしいもので、ことに若い時にしみこんだ癖は、決して一生ぬけるものではないのですから、主家のものをうっかり粗末にしていた人が、自分の世帯になったから、これから倹約にしようと思っても、なかなかそうはいかなくなって、ついつい一生むだをすることになります。悪気はもちろんなくても、面倒くさいと思っては、ものをむだにするのは、自分のさずかって来た一生の宝の中から、日日むだをしただけのものを捨てるようなものです。一生あれも足らない、これも足らないと思って暮らすようになるのはもっともなことだと思います。十代の時よりは二十代、二十代の時よりは三十代、もっと年をとったらなおさらというように、だんだん福々しい身の上になろうと思うなら、少しのものでもむだにしないようにと、毎日せいぜい気をつけるようにするのが何よりも大切です。
ものをしまつにする術を知らないで、一生乏しい乏しいで終わったものの子供は、生まれながらに福分うすく、一代で身上を起こしたというような人は、その親であった人も、またその親の親であった人も、代々心掛けよく暮らしたために、福分をたくさんにその子供にのこしたのだろうと思われます。