Classici giapponesi con furigana
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おんなこうしゅ
女坑主
夢野 久作
Leggi 女坑主 (おんなこうしゅ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.879 caratteri · 26 schermate
「まったくですわ。そうなさいませよ……」
「ところが万が一つでも間違わないようにするためには、時計仕掛ではあぶない。途中で怪しまれてイギリスの軍艦に引き上げられでもしたら日本製の火薬だということがジキにわかってしまう……とても危ない……何にもならないというので吾々が勝手に計画を立て換えたのです」
「わたくしみたいな女風情が、横から何と申しても仕様のない事かも知れませんけど、それではアンマリ……生命をお粗末に……」
「まあお聞き下さい。そんな訳ですから日本を出る時には外務省の保証を持っているんですから、何を持って行ったって鞄を検査される心配はないんですが、ただスエズに着いてからアトに生き残る五、六人の奴が、それだけじゃ詰まらないと、東京に出る間際になっていい出したんです。序のことにスエズ運河の堰堤を毀ってしまおうじゃないか。そうしたら何ぼ英国だって堪忍袋の緒を切るに違いないだろうということになったんですが、生憎、その爆薬だけが足りないので、こうして汽車で先まわりをして御無理をお願いに伺ったんです」
青年はいつの間にか雄弁になっていた。その言葉つきは青年らしい意気込に満たされ、その眼は少年のように輝き、その頬は少女のように赤らみ膨らんでいた。