Classici giapponesi con furigana
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おんなきゃく
女客
泉 鏡花
Leggi 女客 (おんなきゃく) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8052 caratteri · 16 schermate
その阿母が、そうやって、お米は? ッて尋ねると、晩まであるよ、とお言いなさる。
翌日のが無いと言われるより、どんなに辛かったか知れません。お民さん。」
と呼びかけて、もとより答を待つにあらず。
「もう、その度にね、私はね、腰かけた足も、足駄の上で、何だって、こう脊が高いだろう、と土間へ、へたへたと坐りたかった。」
「まあ、貴下、大抵じゃなかったのねえ。」
フトその時、火鉢のふちで指が触れた。右の腕はつけ元まで、二人は、はっと熱かったが、思わず言い合わせたかのごとく、鉄瓶に当って見た。左の手は、ひやりとした。
「謹さん、沸しましょうかね。」と軽くいう。
「すっかり忘れていた、お庇さまで火もよく起ったのに。」
「お湯があるかしら。」
と引っ立てて、蓋を取って、燈の方に傾けながら、
「貴下。ちょいと、その水差しを。お道具は揃ったけれど、何だかこの二階の工合が下宿のようじゃありませんか。」
四
「それでもね、」
とあるじは若々しいものいいで、
「お民さんが来てから、何となく勝手が違って、ちょっと他所から帰って来ても、何だか自分の内のようじゃないんですよ。」