Classici giapponesi con furigana
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いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
Leggi 如何なる星の下に (いかなるほしのもとに) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.508 caratteri · 236 schermate
私はそうした話を聞いて、その外人の、パリに行こうと思えば人まで一緒に連れてすぐ行ける、その富裕な身分に羨望と嫉妬と反感を覚え、――(それは私のうちに苦痛を呼んでいた。)
「面白い話には違いないが、ちょっと嫌だね」と言った。前の、若い男女を見て泣いたという話が私に与えた純粋な切々たる哀しさが、そのため薄らぐようであった。だが話し手としては、秋風落莫たるところへ明るい光をささせる効果を狙って、そうした話を加えたようであった。
――気がつくと、部屋のなかは真暗だった。私は物倦げに立ち上って、部屋の外の、扉の横にあるスウィッチを、半開きにした扉から手をのばして、パチリとひねった。
机の前に戻ろうとして、ふと私は部屋の隅に赤く錆びたガス焜炉があるのに眼をとめた。部屋で自炊ができるようにガスが引いてあるのだ。私は、そうだ、こいつは火鉢の代用になるぞと思った。今までそれに気がつかなかった自分のうかつさを笑いながら、工合をためすべく、さっそく火をつけた。ボッと景気のいい音を立てて燃え上った青い炎の上に、しめしめと手をやると、もちろんいい加減離れた上へやったのだが、――熱い。