Classici giapponesi con furigana
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いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
Leggi 如何なる星の下に (いかなるほしのもとに) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.508 caratteri · 236 schermate
彼はそれを――祝出征なになに君という字が背中などに大きく出ているその着物を堂々と着込んで、歓送の行列の先頭に立つのだが、だんだん興奮してくると、ちんちくりんの身体で行列の何間か先へチョコチョコと駆け出して行って、立ちどまって、万歳万歳と手を挙げて行列を迎える。行列が近づくとまたパッと先に駆け出して行って「――万歳、万歳!」こうした彼の誠意と熱情はわかるのだが、その旗でつくった着物が、何分とっぴで、ちょっとチンドン屋みたいでおかしいところへ、チョコチョコと駆けだす恰好が、玉乗りのため妙な腰つきになったのか、ヘンにおかしいのだが、おかしいといって人々は笑うこともならず、そこのところがどうも困るのだそうである。
「本人は真剣なんだから、そんなケッタイな着物をきて、チョコマカとおかしなまねをするなと言うわけにも行かないんでね。実際おッつぁんは真剣で、――俺たちがこうして安らかに暮して行けるのも、みんな俺たちに代って戦争に行ってくれている人たちのおかげなんだと、いつもそう言っていて、たとえば電車のなかなんかで、赤襷を掛けた人に会うとするでしょう。てえと、おやじさんは人を掻き分けて、その人の前にツカツカと行って、最敬礼をして、真剣な声でそう言うんですよ。