Classici giapponesi con furigana
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いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
Leggi 如何なる星の下に (いかなるほしのもとに) di 高見 順 (たかみじゅん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.508 caratteri · 236 schermate
見物される苦しみを考えると、それはあまり気持のいい風景ではなかった。
「どこかで飲むの、倉橋さん」
と美佐子が言った。ぶっきら棒な調子だが、その眼にはなまめいた色が輝いていた。
「うん、どうするかな」
「飲むんなら、つきあうわよ。あたしも飲むわ」
「だったら喜久家へでも寄ろうかな」
綺麗な姉妹がいるので知られている店で、江戸町の角にある。
「あたし、倉橋さんにちょっと話があるの」
「さあ……」
ドサ貫は冷やかな声で「知らんですね」
再び沈黙が来た。仲見世に来た。いつもならその雑踏をさっさと横断して、――そこまで来たら地下鉄横町の「ボン・ジュール」へ行くにきまっていた。だがその時は、喫茶店でドサ貫と向い合って坐るのはたまらない感じで、私は左にそれた。浅草に部屋を借りてもう半年以上になっているのに、私はどうした加減か、仲見世とか観音様の境内とか、それから六区の映画館街とか(これは前に書いたような理由はあるが)、つまり浅草の正式の顔といったようなところはあまり歩いたことがなく、私のぶらつくところはおおむね背中のような腋の下のような指の間のような裏通り、時とすると……のような辺であった。