Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ようそうき
妖僧記
泉 鏡花
Leggi 妖僧記 (ようそうき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 5972 caratteri · 12 schermate
」と謂われて返さむ言も無けれど、老媼は甚だしき迷信者なれば乞食僧の恐喝を真とするにぞ、生命に関わる大事と思いて、「彼奴は神通広大なる魔法使にて候えば、何を仕出ださむも料り難し。さりとて鼻に従いたまえと私申上げはなさねども、よき御分別もおわさぬか。」と熱心に云えば冷かに、「いや、分別も何もなし、たといいかなることありとも、母上の御心に合わぬ事は誓ってせまじ。」
と手強き謝絶に取附く島なく、老媼は太く困じ果てしが、何思いけむ小膝を拍ち、「すべて一心固りたるほど、強く恐しき者はなきが、鼻が難題を免れむには、こっちよりもそれ相当の難題を吹込みて、これだけのことをしさえすれば、それだけの望に応ずべしとこういう風に談ずるが第一手段に候なり、昔語にさること侍りき、ここに一条の蛇ありて、とある武士の妻に懸想なし、頑にしょうじ着きて離るべくもなかりしを、その夫何某智慧ある人にて、欺きて蛇に約し、汝巨鷲の頭三個を得て、それを我に渡しなば、妻をやらむとこたえしに、蛇はこれを諾いて鷲と戦い亡失せしということの候なり。されど今憖に鷲の首などと謂う時は、かの恐しき魔法使の整え来ぬとも料り難く因りて婆々が思案には、(其方の言分承知したれど、親の許のなくてはならず、母上だに引承たまわば何時にても妻とならん、去ってまず母上に請来れ)と、