Classici giapponesi con furigana
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おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
Leggi 婦系図 (おんなけいず) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 172.760 caratteri · 343 schermate
枕から透く、その細う捩れた背へ、小芳が、密と手を入れて、上へ抱起すようにして、
「切なくはないかい、お蔦さん、起きられるかい、お前さん、無理をしては不可いよ。」
「ああ、難有う、」
とようよう起直って、顱巻を取ると、あわれなほど振りかかる後れ毛を掻上げながら、
「何だか、骨が抜けたようで可笑いわ、気障だねえ、ぐったりして。」
と蓮葉に云って、口惜しそうに力のない膝を緊め合わせる。
お妙はもう六畳の縁へ立って来て、障子に掴まって覗いていたが、
「寝ていらっしゃいよ、よう、そうしておいでなさいよ。私がそこへ行ってよ。」
とそれまで遠慮したらしかったが、さあとなると、飜然と縁を切って走込むばかりの勢――小芳の方が一目先へ御見の済んだ馴染だけ、この方が便りになったか、薄くお太鼓に結んだ黒繻子のその帯へ、擦着くように坐って、袖のわきから顔だけ出して、はじめて逢ったお蔦の顔を、瞬もしないで凝と視める。
肩を落して、お蔦が蒲団の外へ出ようとするのを、
「よう、そうしていらっしゃいなね。そんなにして、私は困るわ。」
「はじめまして、」
と余り白くて、血の通るのは覚束ない頸を下げて、手を支きつつ、