Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いえ

家

島崎 藤村

Leggi 家 (いえ) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 126.748 caratteri · 254 schermate

Aozora Bunko

を拾って、大騒ぎするような時でしたがね――あの娘なら、私が請合う」

「それに、大島先生があの娘の家へ行って泊ってたことも有るそうだ」と復た実が言った。「その時話が出たものだろう。父親さんという人が又余程変ってるらしいナ」

こう実は種々と先方の噂をして、「三吉も、それでもお嫁さんを貰うように成ったかナア――早いものだ」などと言って笑った。実が前垂掛で胡坐にやっている側には、大きな桐の机が置いてあって、その深い抽斗の中に平常小使が入れてある。お倉は夫の背後へ廻って要るだけの銭の音をさせて、やがて用事ありげに勝手の方へ出て行った。

「宗さんを措いて、僕が家を持つのも変なものですネ」と三吉は言出した。

「あんな者はダチカン」と実は思わず国の言葉を出した。「どれ程俺が彼に言って聞かせて、貴様は最早死んだ者だ、そう思って温順しくしておれ、悟を開いたような気分でおれッて、平常言うんだが……それが彼には解らない」

「どうしてあんな風に成っちまったものですかナア」

「放蕩の報酬サ」

「余程質の悪い婦女にでも衝突ったものでしょうかナア」

「皆な自分から求めたことだ。それを彼が思ったら、もうすこし閉口しておらんけりゃ成らん。