Classici giapponesi con furigana
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てらだとらひこのついそう
寺田寅彦の追想
中谷 宇吉郎
Leggi 寺田寅彦の追想 (てらだとらひこのついそう) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.683 caratteri · 40 schermate
朝七時四十五分上野発で霞浦行、SS飛行船を場内に繋留し無線操作による吊索等の電流分布試験、前日来格納庫空気膨脹で行なった実験の繰返し、昼食後飛行船隊の食堂で査問会開始、海軍側の人は無線による危険はないという結論を出したらしいが、海軍流のやり方では肝腎の問題はちっとも解決されないから駄目である、この日は……
この日記の内容は、その次の日、先生が実験室へ来られた時の話の方が、もっと面白いのである。
「昨日はまるで面目を丸潰しさ。馬鹿々々しくてお話にならぬ実験をしておいて、それで今頃は、学者なんて、いい加減なことばかり言っていると、盛んに吹聴しているだろうな」というふうに話し出された。
「あんな三十メートルも高い所に気球を吊して、下から水兵が角のような眼鏡で覗いて、アンメーター異状ありませんなどと言っているんだもの。僕達には硝子が光って、ちっとも見えないのに、水兵は平気で見ているんだから驚いたよ。『スパークはとびません』などと言っているんだが、一尺もあるスパークならとにかく、あんな日中三十メートルも上のスパークなど見えるものか。とにかく馬鹿馬鹿しい話さ。