Classici giapponesi con furigana
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しょうらいのにほん
将来の日本
徳富 蘇峰
Leggi 将来の日本 (しょうらいのにほん) di 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.399 caratteri · 240 schermate
かの日光の廟の壮厳雄麗、金碧目を眩まし、今日に及んでなお世界万邦の艶羨喝采を博するゆえんのものは、これわが人民が一抔の墓田をも有せず、三尺の石塔をも有せず、亡親の菩提すら弔うあたわざるものありたればなり。はたしてしからばこれらの美術品は実にわが封建人民の苦痛と怨恨とをその子孫たる吾人に説明し、かつこれを記憶せしむるの保証者といわざるべからず。そのよりて生じたるゆえんを考うることなく、ただ漫然として自得するはこれあに祖父の心を知るものならんや。むしろ識者の嗤を招くことなからんや。
およそ戦国の時代において剛猛簡朴死を畏れざるもの三河武士の右に出ずるものあらず。白刃も踏むべし。水火も侵かすべし。かのクロムウェルが三千の鉄騎もあに容易に独歩するを得んや。しかりしこうしてこの三河武士なるものは封建の治世においてはいかなる変相を呈したるか。吾人は寛政時代の賢相松平越中守が旗本八万の士に向かって厳論したるの文を読み実に慨嘆に堪えざるものあり。
めいめいの先祖たるものは多くは東照宮へ仕え奉り数度の戦場に身を砕き骨を粉にして相働きその勲功により知行あてがわれ候間、今に至ってその身その身安楽に妻子を扶助し、諸人に御旗本と敬われ候これみな先祖の勲功によるところなり。