Classici giapponesi con furigana
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しょうらいのにほん
将来の日本
徳富 蘇峰
Leggi 将来の日本 (しょうらいのにほん) di 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.399 caratteri · 240 schermate
しかしてその子孫たる人々はなんの功徳ありてなんの才知ありて、かくのごとく数多の才俊豪傑をして餓吻を鳴らさしめ、数多の憂世慨時の人物をば草莽に蟄伏せしめ、その領内の百姓の肝脳をば絞りたるか。すなわちなにゆえなれば他人の血と涙とをもって自家の愉快に供したるか。ただ先着の一あるのみ。すなわちその父祖の余沢あるがゆえなり。いかなる財産家の子孫といえどもその人にして不肖ならばもって一の窮民となるべし。しかれども封建君主はいかに不肖なりといえども、いかに懦弱なりといえども、いかに狂暴放奢なりといえども、決して窮民となることあたわざるなり。しかしてかの封建の人民はいかに雄才豪邁の人物といえどもほとんど青雲の道は遮断せられたり。いわゆる天上天下千万里、もって上らんと欲して上るあたわず、下らんと欲して下るあたわざるはなんぞや。これただ軍隊組織の精神をもってこれを維持したればなり。実に武備社会の末路においてその特性なる美風善俗は跡を絶つべしといえども、その固有なる悪習毒気は増長するあるも決して減少することあたわざるなり。いかなる時代においても軍隊社会の存せん限り、あるいはその世界の表面より飛び去りたるのちにおいてもいつまでもその禍は存するものなり。