Classici giapponesi con furigana
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しょうらいのにほん
将来の日本
徳富 蘇峰
Leggi 将来の日本 (しょうらいのにほん) di 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.399 caratteri · 240 schermate
、もって愚妄無識の人民を籠絡せんとするがごときものあり。吾人は実に邦家のためにこれを慷慨せざるを得ず。
かの旗を黒竜江上の朔風に翻し、馬を呉山の第一峰に立てみずからアレキサンダー大帝、チムールをもって任ずるは、快はすなわち快なりといえども、はたしてかくのごとき壮図雄略は実行せらるべきことなりや否や。論者はみずからこれを実行せんと思うや否。もしみずから実行すべからざるを知って大言を逞しゅうすればこれ人を欺き、天を欺きかつみずから欺くなり。もし真にこれを実行せんと欲するか。これ実にいかなる無謀の匹夫黒旋風李逵といえどもその無謀には驚絶すべし。論者はよろしく梁山泊の世界を求めてこれに赴くべきなり。記憶せよ今日はこれ第十九世紀の文明自由の世界なることを。
吾人はこれを聞く古無骨なる武士あり。かつて『曽我物語』を読み、曽我兄弟がその父の讐を報じたる痛快淋漓の段に至り、矍然として案を拍って曰く「我あに一度は父讐を報ずるあたわざらんや」と。論者もまたこの類ならん。それ実際に行なうべからざることを思い、実際に行なうべからざることを口にするは詩人・小説家の任なり。