Classici giapponesi con furigana
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ちいさなねじ
小さなねじ
小川 未明
Leggi 小さなねじ (ちいさなねじ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2280 caratteri · 5 schermate
「白く、光っているのだね、じゃ、わかるだろう。」
それから、正二くんは、熱心にへやのすみずみまでさがしたのでありました。しかし、やはり見つかりませんでした。
「どこへいったろう。おかしいな。」と、正二くんは、いくら探しても見つからないねじを不思議がりました。
「これほど探してもなければいい。」と、おじいさんは、いわれました。
「ほんとうに、おかしいですね。とんだものなら、どこかにありそうなものですのに。」と、お母さんが、いわれました。
「ないはずはないんだがな。」と、正二くんも、だいぶさがしあぐんだ形です。
「こんな小さなねじでも、ないと眼鏡が役にたたぬ。使っているものは、平常そんなことを考えぬが。」と、おじいさんは、笑われました。
「ねじ一つの力も、大きいものでございますね。」
「ほんとうに、そうだよ。」
「たいていは、眼鏡の玉や、縁にばかり気を取られて、気のつかないねじのことなどを考えるものはありませんが……。」と、お母さんが、いわれました。
「だから、こうして、ときどきなくなると、その必要がわかって、いいことかもしれぬ。」
「おじいさん、ねじは、どこかへ入って、みんなが自分をさがして、大騒ぎをしているのを見て笑っているでしょうね。