Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ろうじゅうのめがね
小笠原壱岐守
佐々木 味津三
Leggi 小笠原壱岐守 (ろうじゅうのめがね) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 57.249 caratteri · 115 schermate
あれがおらばひとりでも沢山であろうのに、いずれにしても半分にせい」
命ぜられた供人達が平伏しているお駕籠へ対馬守は紊れた足音もなく進んでいった。しかしその刹那である。
一閃! キラリ、朝陽に短く光りの尾が曳いたかと見るまに、どこからか飛んで来て、プツリ、お駕籠の棒先に突きささったのは手裏剣だった。
ぎょっとなって色めき立ったのを、静かに制して対馬守は見守った。火急に何か知らせねばならぬことでもあるのかまさしく手裏剣文なのである。
「見せい」
押し開いた目に読まれたのは次の一文だった。
「新らしき敵現われ候間、御油断召さる間敷候。堀織部正殿恩顧の者共に候。
殿に筋違いの御恨み抱き、寄り寄り密謀中のところを突き止め候間、取急ぎおしらせ仕候」
ふいっと対馬守の面には微笑が湧いた。
「誰ぞ蔭乍ら予の身辺を護っている者があると見ゆるな」
だが一瞬にその微笑が消えて、怒りの声が地に散った。
「愚か者達めがっ。私怨じゃ。いいや、安藤対馬、堀織部正恩顧の者共なぞに恨みをうける覚えはないわっ。人が嗤おうぞ。――行けっ」
痛罵と共に、姿は駕籠に消えた。――堀織部正は先の外国奉行である。