Classici giapponesi con furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Leggi 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.270 caratteri · 325 schermate
ただしばらく圓朝はポカーンとしていた。
あまり陰日向があるからとて小言をいったらすぐプーイと飛びだして、敵方の柳派の柳枝さんのところへ駈け込んでしまったというから小面憎い奴とおもい、それで師匠の風当りが悪くなったのだとばかり考えていたら、なんのなんの我が敵は正に本能寺にあり、張本人、うちの師匠のところへもぐずり込んでいって弟子にして貰った上、圓太なんて大それた名前まで貰ってしまうとは。
今にして初めて圓朝は、久保本のすんだあと礼にいったらお神さんがでてきて、会わせてくれなかったあのとき、奥から師匠の声といっしょに聞こえてきたどこかで聞いたようだとおもったあの声の紛れもなくこの圓太ではあったことが分ってきた。
さては、このごろ師匠の機嫌の悪いのは一にこの男のためだったか。
あることないことこの男が自分の讒訴を上げていたためだったのか。
あとからあとからもつれて解けない謎糸の、次第にひとつずつ解けてくるものあることが圓朝に感じられてきた。
「それにしても……」
小勇の圓太、弟子にしたとて構わないから、お前とにかく元の師匠の圓朝に詫びておいで、そうしたらいつでもうちの弟子にしてやるよ、ひと言こういっておくれでなかった師匠の上が、つくづくと怨めしかった。