Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
三
三
五月半ばの、よく晴れわたった朝のことです。三ヶ寺の中央に位する東泉寺の寺男で辰平と名づける六十ばかりの爺さんが、裏庭に落ちこぼれた躑躅の赤い花を掃き寄せながら、だんだん墓地の方へ、箒を動かして進んでゆきますと、突然、軽い驚きの声をあげて、その場につっ立ちました。
ある石塔の前に、俯しになって、一人の男が地面に横たわっていたからであります。
はじめ爺さんは、その男が眠っているのではないかと思いました。というのは、夏になると、よく宿なしの浮浪人たちが、この墓地で夜をあかすからであります。けれども、近づくなり、爺さんの想像は恐ろしく外れました。言うも無惨ながら、その男の後頭部は石榴のように割られていたのであります。
爺さんはいきなり箒を捨てて、転ぶように走って、住職に知らせました。五十前後の頭を剃りたての住職は、顔色を変えて走りだしてきました。
それから爺さんが交番へ届ける、交番から警視庁へ通知される。ちょうど、皆さんご承知の小田刑事の受け持ちとなったので、小田さんは直ちに俊夫君に相談にこられました。近頃では、小田さんは、自分の受け持ちの事件はことごとく、俊夫君に委任されることになりました。