Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
さっきから俊夫君はしきりに片眼で大村氏一家の写真を見ていましたが、
「兄さん」と不意に私に呼びかけました。
「この石川五郎という男の顔をご覧なさい。これは通俗な言葉で言うと、けっして油断のならぬ顔だよ。伊太利の有名な犯罪学者ロンブロゾーの著書の中に、定型的な犯罪者の顔としてこのとおりの顔が載っているよ。
額の狭いところといい、髪の毛や髭が非常に濃いのといい、頬骨の出っぱっているところといい、頤が大きいところといい、立派に犯罪者たるの資格を備えているよ。
ことに眼を見たまえ、仏蘭西のヴィドックという探偵は、眼だけ見れば犯罪者か否かが分かるとさえ言っているが、眼が窪んでいて割合に大きく、しかも何となく光がにぶくうるんで見えるのは、殺人者型に属するもので、どうやらこの男もその型に属するらしい。
それに色がいたって白く、もっとも色は写真ではよく分からぬけれど、手などの具合が女のようにか弱く見えるのは、いよいよ犯罪者としての条件を具備するわけだ」
「それでは君は、この男が今度の事件に関係していると思うのか」
「いやまだ僕は何とも思っていないよ。ただこういう犯罪者として定型的な顔をした男がここに偶然に撮影されているから珍しく思っただけだよ。