Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
そこで稲村は大村氏にある土地を周旋することになり、大正十二年九月一日の朝、登記を済ますのだといって大村氏を誘いだしました。
もとより、それは出鱈目であって、大村氏が持参した大金を奪い取るのが目的でありました。そこで稲村は大村氏と連れ立ってちょっと友達の家によると言ってある家に入りましたが、そこにはかねて石川が待っていて、たちまち協力して大村氏を殺し、死体をその家にかくして、金を二分して、そのまま石川と稲村とは別れてしまいました。
ところが幸か不幸かあの大震火災が起こって大村氏の死体が焼けてしまい、彼らの罪の跡はなくなってしまいました。
石川はそれから諸方を流浪しましたが、悪銭身につかず、間もなく零落して暮らしているうち、運よくも福念寺の住職に住みこみました。そのまま暮らしていけばよかったのですが、天は長く悪人の存在を許しません。
先日とつぜん稲村勝之が寺へ訪ねてきたのであります。稲村も諸方を流浪して非常に貧乏になっていたのですが、どうして捜しだしたものか石川のありかを知り、会うなりお金を貸してくれと言いだしました。
もとより他人に貸すほどのお金はありませんから、円滑に拒絶しようとすると、稲村は大村歯科医殺しを種にして強請しはじめました。