Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
と俊夫君は言いました。
「なーんだ。すると、この白い文字は人目を迷わせるつもりで書いたのか?」
小田さんは太息をついて申しました。
「そうですよ。だから逆さまに読んでも斜に読んでも意味をなさぬのです」
私たちは暗室を出て再び応接室に戻りました。
「いったい、この本郷云々という所書きは何でしょう?」
と私は小田さんに尋ねました。
「そうだねえ、死んだ男の住所かもしれないねえ」
と、小田さんは頭を傾げて答えました。すると俊夫君は、
「とにかく、ここを今から訪ねてみようじゃありませんか」
と申しました。
私たちは、直ちに支度をして自動車を雇い、湯島新花町をさして走らせました。
二十六番地の一は、ある閑所のつき当たりの二階造りの家でしたが、驚いたことに、表の格子に、「貸し家」の札が貼られてありました。隣の家で聞いてみると、この家は、夜になると時々人の歩くようなもの音が聞こえるので、化け物屋敷だと言って、久しく借り手がないということでした。
しかし家主が一軒置いて隣にありましたので、小田さんは許可を得てきて、私たちは、空き家の中に入りました。表の戸には錠が下ろしてなく、家の中はずいぶん荒らされておりました。