Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
突然、一人の警官が私たちの方へ歩いてきたので、はッとして私は立ちどまりました。
「塚原俊夫君はあなたではありませんか」
と、警官は俊夫君に言いました。
「僕です」
と、俊夫君は答えました。よく見れば左手に相州屋の玄関があります。
「川上糸子は今朝ほどまではいたそうですが、いつの間にかいなくなりました」
これを聞いた俊夫君は、案外にもそれほど驚きはしませんでした。
「そうでしょう。たぶん僕はもういないと思いました。それにもかかわらず僕がここへ来たのは、川上糸子のいた部屋を調べたいと思ったからです」
こう言って俊夫君は警官に案内されて、相州屋の中へ入りました。
女中や番頭たちの話を総合すると、川上糸子は一昨々日の夕方、熱海まで散歩してくると言って出かけ、その夜遅く帰ってその翌日すなわち一昨日から、気分が悪いと言って床に就いたという話であります。今朝、東京から電話のかかった時は、たしかにいたはずだが、その後いつの間にかいなくなった、というのです。
「一昨々日の夕方までいたのが本物の川上糸子で、その夜遅く帰ったのが、にせ物だったんだ」
と、俊夫君は私に向かって言いました。