Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
髭の謎
博士の死
博士の死
それは寒い寒い一月十七日の朝のことです。四五日前に、近年にない大雪が降ってから、毎日曇り空が続き、今日もまた、ちらちら白いものが降っております。
塚原俊夫君と私とは、朝飯をすましてから、事務室兼実験室で、暖炉を囲んで色々の話をしておりました。と、十時頃、入口の扉を叩く音がしましたので、私が開けてみると、二十歳ばかりの美しいお嬢さんが、腫れあがった瞼をして心配そうな様子で立っておりました。
「塚原俊夫さんはお見えになりますか?」
とお嬢さんは小さい名刺を私に渡しました。
「お願いがあって来ましたとおっしゃってください」
俊夫君は私の渡した名刺を見て、
「さあ、どうぞお入りください」
と言いました。その名刺には「遠藤雪子」と書かれてありました。
やがてお嬢さんは俊夫君と卓子に向かいあって腰かけました。
「ご承知かもしれませんが、私が遠藤信一の娘でございます」
「ああ、遠藤先生のお嬢さんですか、先生は相変わらずご研究でございますか?」
と俊夫君は言いました。
令嬢は急に悲しそうな顔になって、
「実は父が昨晩亡くなったのでございます」
「え?」
と俊夫君はびっくりして飛びあがりました。