Classici giapponesi con furigana
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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate
とゴルドンがいった。
四人はかけ足で、フハンが突入した、だちょうの森へわけいった。しきりに人をよぶフハンのほえ声は、樹間にこだまして悽愴にひびく。
「南のほうだよ」
とゴルドンがいった。
声をたよりにゆくこと半町ばかり、フハンが大きな松の木の下に、地をかき、尾をまたのあいだにはさんで、ほえつづけている。
「あっ! 人間だよ!」と次郎がさけんだ。
なるほど人間らしい形が、松の根もとに横たわっている。四人は足音をしのばせて近づいた、フハンが喜びの声をあげてとんできた。
それはまさしくひとりの婦人であった。雨にぬれた粗布の服をきて、茶色の肩かけをまとった、年のころ四十二、三の女である。髪は乱れてあお白くしょうすいした顔にへばりつき、死人のように呼吸も絶え絶えに昏倒している。
四人はしばしばものもえいわず、ぼうぜんと立ちつくした。むりもない、この島に漂着してからここに二年、そのあいだ一行がほかの人間を見るのは、いまがはじめてである。
「まだいきがある」
とゴルドンが沈黙を破った。
「餓うえつかれているのだ」
と富士男がいった。と次郎がとつぜん身をひるがえして、洞さして走った。