Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate

Aozora Bunko

「ああー 火だ」

と富士男は思わずさけんだ。東の一角に低く地上に横たわった雲が、赤く染めだされている、巨大な火に、雲があぶられてできたのだ、だがそれは島をはなれること幾十キロメートルの外である。

「連盟島をさる幾十キロメートルのかなたに、一帯の陸地があって、そこに噴火山があるのだ、その火光にちがいない」

こう思うと富士男は、先の日失望湾で見た、水天髪髴のあいだに、一点の小さな白点を思いおこした。

「あれはやっぱり島だったのだ」

と、またかれは一道の火光を発見した、それは目下の、わずかに八キロメートルぐらいはなれたところにあった。

「失望湾の浜辺のあたりだ、いや敵は、浜辺と平和湖のあいだの、茂林なのかもしれない、そうすればこれはまさしく悪漢海蛇の一行が、暖をとるたき火にちがいない」

かれはあいずの鉄環を落とした。鉄環はいくばくもなく、地上のガーネットの手に落ちた。

「あいずがあったぞ」

富士男の消息を、おそしと待ちかねていた一同は、極度に緊張した。

絞車盤は逆転を開始した、このとき、風勢はしだいに吹き加わって、そのもうれつさははじめの比ではない、おまけに風位が変わって、たこは一左一右、絞車盤の回転は思うように運ばない、糸が一張一弛するたびに、みなはハッときもをひやした。