Classici giapponesi con furigana
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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate
この夜は終夜まくらもとにつきそうて看護した。ドノバンはやっぱり昏睡状態である。ケートはニュージーランド河畔にしげっているはんのきの葉をつんで、それをついてこう薬をつくり、二人の創に塗りつけた。これは痛みをとるに特効があった。だがホーベスの負傷は、急所の痛手なので、この妙薬も効験はなかった。かれは自分でとうてい助からないと知り、眼をかすかに開いて、ケートの顔をしみじみとながめていった。
「いろいろお世話になりました、だがぼくはもうだめです。どうか少年たちにお礼をいってください。ぼくは死んでも少年たちをまもって、ぶじ本国に帰るようにします」
「そんな心細いことをいわずに、元気をお出しなさい。あなたはかならず全快なさいます」
とケートはいった。
「いやいや」とホーベスは眼をしばたたいて「ぼくはずいぶん悪いことをしたから、このくらいの天罰は当然です。だが、死ぬまえにほんのわずかのあいだでも、善心にたちかえることができたのはぼくの一生のうちの幸福です」
その後かれはなにもいわなかった。しだいしだいに呼吸がおとろえて、あけがた、うすあかりが東にほのめくころ、この改悟の義人は、十五少年とケートとインバスにまもられて、その光ある最後の息をひきとった。