Classici giapponesi con furigana
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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate
「いよいよ変だぞ」
声がおわらぬうちに、フハンはあわただしく洞のなかをかぎまわったが、とつぜん疾風のごとく洞の外へ走り去った。一日の労役をおわって一同は晩餐のテーブルについたが、フハンは帰ってこない。
「フハン、フハン」
みんながよんでも、やっぱりフハンのすがたは見えない。ドノバンは湖辺へゆき、イルコックは川の岸にのぼり、一同は手をわけてフハンをさがした。
九時はすぎた、森は暗い、一同はたがいに黙然として洞へ帰った。
「どこへいったろう」
「猛獣にでも殺されたのかもしらん」
人々が語っていると、とつぜんフハンのほえる声がした。
「ああトンネルのなかだ」
富士男はまっさきにトンネルにとびこんだ、年長者は手に手に武器をとって立ちあがった、年少者はいずれも毛布を頭からかぶって、うつぶせになった、すると富士男はふたたびトンネルから出てきた。
「この壁のうしろに、もう一つの洞があるにちがいない」
「そうかもしれないよ、そこにいろいろな動物がすんでいるんだと思う」
このときまたもや、おそろしい咆哮の声がきこえた。
「ああ、フハンが猛獣と戦ってるんじゃなかろうか」
「だが洞の入り口がわからないから、助けにゆけないね」