Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
やまもとゆうぞうしのきょうち
山本有三氏の境地
宮本 百合子
Leggi 山本有三氏の境地 (やまもとゆうぞうしのきょうち) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.155 caratteri · 32 schermate
」実に執拗に意識されている作者の勝敗感と、「女は男あっての女で」あるというこの作者の動かぬ婦人観が、ここにくっきりと刻されている。
允子は、こういう内的情態で、公荘というドイツ語教師と結びつく。急に進んだこの交渉は允子に何か不安を抱かせるのであるけれども、彼女は「相手が性のしれない人なら別の話だ。地位もなく、人格もないような男なら、それはもちろん考えなくてはいけない。併し相手は大学を出た人だ。高等学校の講師だ。」というよりどころで安心する。允子が自分の姙娠を知って正式の結婚を求めるが公荘は、允子には話さなかった病妻が在り、堕胎をせまる。允子はそれを強く拒絶する。「国法を犯すことがこわいというより、胎内に芽んだものを枯らしてしまうことが恐しいのだ。」「どうにか育てられるものなら、そのために、よし自分は屈辱を受けようとも、生れいずるものは生れさせなければいけない」そして、允子は私生子として第一の出産を行うのである。生れた男の子は允男と命名された。「允男! 允男」「允子に取っては何よりも允男である。」やがて公荘の妻が病死し、允子は失職する。子供を抱えた生活が脅かされはじめ、允子は「結局女に残された一番万全な職業といったら細君業の外にはないのだろうか。