Classici giapponesi con furigana
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くずれるおにかげ
崩れる鬼影
海野 十三
Leggi 崩れる鬼影 (くずれるおにかげ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 34.100 caratteri · 69 schermate
偏光作用がうまく行ったらネ」
「偏光作用といいますと」
「この硝子器の中に、ルナ・アミーバーが居るのです。この中をすっかり真空にして、こっちの方から偏光をかけてやると、肉眼でも見えてくるのですよ」
「こいつはどうして捕ったんでしょうネ。大変強い動物でしたのに」
「動物じゃなくて、植物という方がいいかも知れませんよ。――弱っているわけは、あの硝子窓を通るときに、外皮を大分引裂いたので、地球の高い温度がこたえるのです。そしてこのルナ・アミーバーは、兄さんを胴締めにしていた奴です。あのとき此奴は、兄さんに苦められたのです。兄さんは護身用に、携帯感電器をもっていらっしゃる。あの強烈な電気に相当参っているところへ、あの硝子の裂け目へつっかかったんで、二重の弱り目に祟り目で、沼の中へ落ちこんだまま、匍い上りも飛び上りも出来なくなったんですよ。つまり荘六君と民彌君とのお二人が、この怪物を捕えたも同様ですネ」
私はそのとき、目に見えぬルナ・アミーバーと闘ったことを思いだしました。
「この一匹の外はどうしたのですか」
「もう月の世界へ逃げかえったことでしょう。今夜月が出ると、その天体鏡でのぞかせてあげましょう」