Classici giapponesi con furigana
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じゅんさじしょく
巡査辞職
夢野 久作
Leggi 巡査辞職 (じゅんさじしょく) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 31.907 caratteri · 63 schermate
一知の掌が僅かの間に石のように固くなっている事や、娘のマユミが一知と二人ならば疲れる事を知らずに働く事なぞを繰返し繰返し喋舌って廻るので村の人々は相当に悩まされた。
ところが不思議な事に、そんな序に話がラジオの事に移ると、何故かわからないが牛九郎夫婦は、あまり嬉しくない顔色を見せた。殊にそのラジオ嫌いの程度はオナリ婆さんの方が非道いらしかった。
「まあ結構じゃ御座んせんか。毎晩毎晩何十円もする器械で面白いラジオを聞いて……」
なぞと挨拶にでも云う者が居るとオナリ婆さんは、きまり切って乱杙歯を剥出してイヤな笑い方をした。片足を敷居の外に出しながら、すこし勢込んで振返った。
「ヘヘヘ。あれがアンタ玉に疵ですたい。承知で貰うた婿じゃけに、今更、苦情は云われんけんど、タッタ三室しかない家の中が、ガンガン云うて八釜しうてなあ……それにあのラジオの鳴りよる間が、養子殿の極楽でなあ。夫婦で台所に固まり合うて、何をして御座るやら解らんでナ。ヘヘヘヘ……」
あとを見送った人々は取々に云った。
「何なりと難癖を附けずにゃいられんのが、あの婆さんの癖と見えるなあ。ハハハ」
それから後、そのオナリ婆さんが一知の畠仕事に附いてまわって、色々と指図をしているのを見て、