Classici giapponesi con furigana
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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
Leggi 差別の根源を考える (ぞくほうしこう) di 喜田 貞吉 (きたさだきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 147.985 caratteri · 289 schermate
かの女の歌の中の常陸介は、はたしてかの女の夫の字か否か不明ではあるが、かかる種類の尼法師が必ずしも法師をのみ夫に持っておったとはかぎるまい。
ともかくも在家在俗の法師は奈良朝以来少からんものであった。彼らの多数は男法師であったであろうが、その間また尼法師も少しとしなかったに相違ない。そして彼らのある者は、令制に背いて金貸し営業を行ったり、なんだか知らぬが産業を営造すと言われたり、説教をもって渡世としたり、歌舞をもって物貰いの方便としていたのであった。そこへ平安朝になっては、三善清行のいわゆる「家に妻子を蓄へ、口に腥※(「月+亶」、第3水準1-90-52)を啜ひ、形は沙門に依て心は屠児の如き」私度の法師が、盛んに流れ込んだのであった。かくて「天下の人民三分の二は是れ禿首の者なり」とまで言われる形勢になっては、彼らは生きんがためにますます苦心して、種々の渡世の法を考えなければならぬ。『枕草子』の女法師の類は、この結果としてできたのであったかもしれぬ。中世以降の雑法師、柳田君のいわゆる毛坊主のある者は、かくの如くにして生じたものであろうと解せられる。そしてそのある者は栄達して、金碧燦然たる殿堂内に金襴の袈裟を纏うてすましこみ、ある者は堕落して、非人よ乞食よ特殊民よとさげすまれるに至ったのであらねばならぬ。