Classici giapponesi con furigana
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Leggi 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) di 高村 光雲 (たかむらこううん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3211 caratteri · 7 schermate
私が手紙を附けて上げますから、誰かお弟子を使いに上げて下さい」
ということになった。
戸川さんの親類の荒物屋というのは、これもお武士の微禄された方で、荒物渡世をしてどうにかやって行かれているのだと合田氏の話。何はとまれ、狆が其処にいてくれれば好いと、私は国吉を使いにやった。
「もし、狆が荒物屋にいなかったら、行った先を其処で聞けば分ります。郡部へ伴れて引っ込んだか人にやったか、当りは付きます。その事をよく聞き正して見て下さい」
合田氏はいろいろ注意して下さる。
毎度国さんは御苦労だが、例の中風呂敷を持って出掛けました。近所のことなり、若い者の足で間もなく帰って来た。話を聞くと、狆は荒物屋にはいないということ。
「狆は、もういないのかね」
「ええ、狆は荒物屋にはいません。ですが、四谷の親類の方にいるんだそうです」
「四谷にいると、本当に」
「いるんだそうです。それで荒物屋さんの御主人が、私が附手紙を四谷へ書いてあげるといって、それを貰って来ました。これを持って四谷へ行けば、狆は多分貰えるだろうということです。私は直ぐ四谷へ行こうと思いましたが、ちょっとお知らせしてからと思って帰って来ました」