Classici giapponesi con furigana
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Leggi 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) di 高村 光雲 (たかむらこううん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3211 caratteri · 7 schermate
国さんはこういいながら立ったままでいる。それがまだ昼前のことで、これから四谷へ行くは大変、お午餐をたべてからというので、早昼食をたべて国さんは四谷へと出掛けて行きました。
国さんは午後四時頃に帰って来た。
見ると、何か嵩張る箱のようなものを背負って、額に汗を掻いて大分疲労れた体である。まだ馬車もなく電車は無論のこと、人力に乗るなど贅沢な生計ではないので、てくてく四谷から、何か重そうなものを背負わされて戻った。見ると四角張ったものは狆の箱で、箱ぐるみ貰って来たという訳、箱だってなかなか手を尽くしたもので、きりぎりす籠の大きいような塩梅に前へ竹の管の千本格子が這入っている。箱を座敷へ上げて中を見ると、動物がその格子の内に寝ころんでこっちを見ておりました。
その動物を見ると私は驚きました。
というのはその権識が実に異います。見ていると気味が悪い位です。その目が素晴らしく大きく鼻と額と附っ着いて頬の毛が房さり達筆に垂れ、ドロンとした目をしてこちらを見ている所をこっちから見ると、何か一種の怪物のような気もしてどうも変なものだと思いました。
「どうもこれは妙だね」