Classici giapponesi con furigana
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Leggi 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) di 高村 光雲 (たかむらこううん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7640 caratteri · 15 schermate
それで、兄の友達の左官で与三郎という人が下谷町にいるので、それに漆喰塗りの方を頼んでもらいました。
黒漆喰で下塗りをして、その上に黒に青味を持ったちょうど大仏の青銅の肌のような色を出すようにという注文……それが五十円で出来るというのでした。すると、まず二百円で大仏全体が出来上がることになります。そうして、胎内に一つの古物見立展覧場を作るとして、色々の品物を買いこむのだが、この方には趣向を主として実物には重きを置きませんからまず百円の見積り……足りない所は各自の所持品を飾っても間に合わせるという考えです。それで何から何まで一切合切での総勘定が三百円で立派にこの仕事は出来上がるというのでありました。
「よろしい。三百円、私が出します」
と野見さんはいうのです。何も経験、当っても当らなくても、こうなっちゃ、損得をいっていられない。道楽にもやって見たい。儲かれば重畳……いよいよ取り掛かりましょう、ということになりました。
それが三月の十五日で、梅若さまの日で、私が雛形を作ってから十日も経つか。話は迅く、四月八日釈迦の誕生日には中心になる四本の柱が立って建て前というまでに仕事が運んでいました。