Classici giapponesi con furigana
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Leggi 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) di 高村 光雲 (たかむらこううん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7451 caratteri · 15 schermate
、今さら手の引きようもなく、五月までは待って見る気でこの山を降りて東京へ帰って来ました。
案の条、五月が来ても何んの音沙汰もない。
「高村さん、発光路の一件はどうなりましたね」
後藤君は五月の中頃になって私に聞きました。
「何んの音沙汰もありません。相手があれですから、当てにはなりませんよ」
私は答えました。
「では、私が一遍発光路へ行って見て来ましょう」
「まあ、も少し待って見ていましょう。五月一杯だけは……」
そういって、もう音信はないものと思いながらも約束は約束だから待っていますと、先方も満更打っちゃって置いたのではなく、五月の末になって、長谷川栄次郎からたよりがありました。それで、今度は後藤君に出掛けてもらうことにして、氏は二度目に発光路へ参りました。
そうすると、いろいろ難儀なことが出来て、実に閉口したと帰って来てから後藤君が話された処によると、木挽は木を四ツにしたのです。直径六、七尺のものを長さ六尺ずつ二つに切り、それを縦に二つに割ったのです。これは持ち運びのために重量を減らすつもりで、切り倒したその場でやった仕事だが、これがかえって仕事の邪魔になって大変面倒だったのです。