Classici giapponesi con furigana
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ひらいずみきこう
平泉紀行
村山 俊太郎
Leggi 平泉紀行 (ひらいずみきこう) di 村山 俊太郎 (むらやまとしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4864 caratteri · 10 schermate
「ああ、かなり通るよ。たまにはさ、妙齢の美人も通るということだ」
こんな話に一同どっと笑う。頂上近くになれば霧が盛んに押し寄せて高山気分をおもわせる。
午前六時十五分笹谷の絶頂に到着。寒し、羽陽の山河は霧にさえぎられて見えず。山男××くん、最後の望郷に愛しき妻子に幸あれかしと祈ったか祈らぬかはしらねど、何でも昨夜新山でかいた通信にはたしか、こんなことがかいてあったらしい。
「とうちゃんは、今、新山の学校の二階にいる、お土産をもっていく……火の用心……云々」
ここで記念サツエイをパチン。霧は太平洋のほうからしだいに晴れてくる。青ずんだ太平洋や岬が見えてきた。
ここに和田校長の即興歌を一つ
晴れた/\や空が晴れたや
太平洋まで空がはれたや
このやに妙味があるのだが……
六時三十分頂上出発。
下ること数町、大雪渓に驚き、雪の上にて再びレンズをパチリ。
五
八時頃、笹谷村着。古風な家並みの中に五月鯉が一尾腹をふくらましていた。ここにある分校にて郷土史に関する記録を見せてもらう。
うやむやの関跡にて小憩、往時の面影をしのびながら野上村に着く。
分校にて昼食。