Classici giapponesi con furigana
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ひらいずみきこう
平泉紀行
村山 俊太郎
Leggi 平泉紀行 (ひらいずみきこう) di 村山 俊太郎 (むらやまとしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4864 caratteri · 10 schermate
ここに和田校長と一酔漢の面白い一幕が展開していくのであるが、このことは他日にゆずろう。
「やあ……親方ァ……これでもうな、若いときゃあ……な、満州の……な、えい……守備に選抜されてな……アッハッハッハッ……」
酔漢はぺらぺらとわが校長に話している。明石近くになると、みんなの足が妙な、くすぐったい笑いを初める。その笑いは、電車の中の人となってようやくだまってしまった。
明石から仙台まで電車にのる。電車中のロマンスといいたいが、それは長くなるから止すが、その主人は、青いヘルメット帽をいただいた一名色男という××くんで、相手は決して妙齢とは思ってくれるな。また婆さんとも思ってくれるな。しかして読者の想像に任せることとしよう。電車を下りるや、
「いよう、色男っ! 罰金は承知だろうな」
と早速一本参る。
宿屋についた。仙台市××町瀬戸かけ旅館とは、みんなが宿屋の看板を見るまで信じていた名、かけとかつの誤りか……うふふ。
明日は多賀城に向かうのだ。疲れたからだに夢も忘れて眠る。
(第二信・仙台にて)
六
三日、午前六時五十五分一の関発、平泉へ出発。まず平泉駅にて下車すればおよそ一町北に平泉館というあり。