Classici giapponesi con furigana
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
Leggi 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 80.544 caratteri · 161 schermate
と、足らぬ明るさの中でためつすかしつ見ていて、
「野布袋の丸でさア」と付足した。丸というのはつなぎ竿になっていない物のこと。野布袋竹というのは申すまでもなく釣竿用の良いもので、大概の釣竿は野布袋の具合のいいのを他の竹の竿につないで穂竹として使います。丸というと、一竿全部がそれなのです。丸が良い訳はないのですが、丸でいて調子の良い、使えるようなものは、稀物で、つまり良いものという訳になるのです。
「そんなこと言ったって欲しかあねえ」と取合いませんでした。
が、吉には先刻客の竿をラリにさせたことも含んでいるからでしょうか、竿を取ろうと思いまして、折らぬように加減をしながらグイと引きました。すると中浮になっていた御客様は出て来ない訳には行きませんでした。中浮と申しますのは、水死者に三態あります、水面に浮ぶのが一ツ、水底に沈むのが一ツ、両者の間が即ち中浮です。引かれて死体は丁度客の坐の直ぐ前に出て来ました。
「詰らねえことをするなよ、お返し申せと言ったのに」と言いながら、傍に来たものですから、その竿を見まするというと、如何にも具合の好さそうなものです。竿というものは、節と節とが具合よく順※(二の字点、1-2-22)に、いい割合を以て伸びて行ったのがつまり良い竿の一条件です。