Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ゆうれいせんのひみつ

幽霊船の秘密

海野 十三

Leggi 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 30.846 caratteri · 62 schermate

Aozora Bunko

あれをごらんなさい」貝谷は、船橋のうえを気味わるそうに指した。

「雨に洗われて、うすくしか見えませんが、血の固まりを叩きつけたようなものが、点々としているのではないですか」

「そうです。もしここが陸上なら、いやジャングルなら、猛獣の足跡とでもいうところでしょうな」

「ふん、冗談じゃないよ。ここは海の上じゃないか」

といったが、古谷局長も貝谷の指した妙な血の斑点がなんであるか、解くことができなかった。そのうちに、予定の十分間はいつの間にか経ってしまった。

「局長、舷側のところで、みんなが局長の信号を待っていますぜ」

「ああ、そうか。じゃあ、いよいよ船内を探してみることにしよう」

そういって局長は、待っている一同の方へ手をあげて、懸れの合図をおくった。待っていましたとばかり、一同はどやどやと甲板上に躍りあがった。

「おい貝谷。船室の方へいってみよう」二人は船室の方へ下りていったが、どの室の扉も壊れたり、または開いていて、室内はたとえようもなく乱れている。

「一体ここの船客たちは、どうしたんだろうね」

「幽霊に喰い殺されちまったんですよ」

「そうかなあ、それにしてはあまりに惨状がひどすぎるよ。