Classici giapponesi con furigana
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かげおとこ
影男
江戸川 乱歩
Leggi 影男 (かげおとこ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 154.133 caratteri · 310 schermate
本が少しばかり置いてあるだけです。この戸締まりを厳重にしたのは、そういうことではない。主人は勉強しているときにだれかがはいってくるのが、おそろしくきらいじゃった。だから、カギをかけただけでは気がすまないので、でっかいかんぬきまでつけさせたのです。わしには主人の気持ちはわかりません。何かをこわがっていたようでもある。主人には敵が多かったらしいからね。いや、わしは知らんが、主人がときどきそんなことをいっていた。敵が多いから用心しなくちゃ、とね」
「窓の鉄ごうしも、そのためにとりつけたというわけだね」
「そんなこってしょう」
じいさんはそれ以上何も知らなかったので、ともかくドアを破って室内を調べることにした。
署長は部下に命じて仕事師を呼んでこさせた。若い仕事師は、大きな掛け矢をかついでやって来た。この掛け矢でドアがこわされ、署長たちは室内を調べることができた。
被害者はピストルで顔面をやられ、顔じゅうがまっかに染まっていた。死体は動かさないで、室内がくまなく調べられた。ドアのカギは中からかけられ、かんぬきも完全にかかっていた。カギは机の上に置いてあった。