Classici giapponesi con furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate
両人は飛上って、
「やア有難(ありがて)え、島だ/\」
文「あの島は何処(どこ)だろう」
庄「昨夜(ゆうべ)から大分暖かになりましたから、余程南へ流されて来たに違(ちげ)えねえ、何しろ新潟の河岸(かし)を離れてから昼夜三日目、事に依(よ)ったら唐(から)まで流されて来たかも知れねえなア」
文「ウム、そうかも知れぬ、併(しか)し何処(どこ)の国でも人鬼(ひとおに)は居らぬ、こういう訳で難渋するからと頼んだら助けてくれぬ事もあるまい。さア一生懸命でやれ/\」
文治も手伝って船を漕ぎますが、どうも手ごしらえの櫂といえば櫂、棒同然な物で大海(たいかい)を乗切(のっき)るのでありますから、虫の匍(は)うより遅く、そうかと思うと風の為に追返されますので、なか/\捗取(はかど)りませぬ。其の内に何処(どこ)かの岸へ近づきました。
文「やれ/\信心のお蔭でいよ/\命が助かったぞ、おい船頭、何(ど)うぞしたか」
庄「ウム/\ウーム、旦那々々……旦那……苦しい、薬があるなら早く/\」
吉「これ庄藏、確(しっ)かりしろえ」
文「これ、庄藏とやら、気を確かり持てよ」