Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

文「おい、誰か提灯(ちょうちん)を持って来てくれ」

藤原が提灯を持ちまして袖(そで)に隠し、燈火の隙間(すきま)から井戸端(いどばた)を見ますると、お浪(なみ)が単物(ひとえもの)一枚に襷(たすき)を掛け、どんどん水を汲(くん)では夫國藏(くにぞう)に浴せて居ります。國藏は一心不乱に眼(まなこ)を閉じ合掌して、

「南無大聖不動尊、今一度お母上様(はゝうえさま)の御病気をお助け下さりませ」

文「これ其処(そこ)に居(お)るのはお浪じゃないか、國藏待て、その親切は千万(せんばん)辱(かたじ)けないが、まア/\此処(こゝ)へ来い、お浪や早く國藏に着物を着せてやれ、森松、國藏夫婦は何時(いつ)の間(ま)に来たのだ」

森「へえ、藤原様のおいでの少し前、いつもは蔵前の不動様へまいるんですが、今夜は御門が締りましたそうで」

文「うむ、毎夜此の通りか、寒中といい況(ま)して今夜は此の大雨に……國藏、お前の親切は千万辱けないがな、命数は人の持って生れたものじゃ、寿命ばかりは神にも仏にも自由になるものじゃアない、神様や仏様は人の苦しむのを見て悦びなさる