Classici giapponesi con furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate
のであろう、あゝ辱(かたじけ)ない」
人情の常として、何(なん)に付けても思い出すのは女房子でございます。
文「あゝ危(あぶな)かった」
と思う間もなく、また二の矢がブウンと羽響きをなして飛んで来ました。文治はハッと身を拈(ひね)り、矢の来た辺(あたり)へ眼を付けて、
文「やア/\拙者は決して怪しい者ではないぞ、漂流いたして難儀の者、助けたまえ」
と声を限りに手を合せて助けを乞いましたが、弓取る人は、聾(つんぼ)か但(たゞ)しは言葉の通ぜぬためか、何程手を合わして頼み入っても肯入(きゝい)れず、又も飛び来る矢勢(やせい)鋭く、殊(こと)に矢頃近くなりましたから、憫(あわ)れむべし、文治は胸のあたりを射通されて其の儘打倒れました。
三十四
文治は図らずも二の矢を射られて倒れたまゝ、身動きもせず様子を窺(うかゞ)って居りますると、弓を提(さ)げたる島人(しまびと)が、小石を拾って打付けましたけれども、文治は少しも動かぬものですから、死んだと思うてか、いよ/\側に寄りまして、文治の胸元に刺さりました矢に手を掛け、引起そうと致しまする