Classici giapponesi con furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate
ところを見ると、金(かね)ということを知って居(お)るものと見え。併し島司が有って見れば、この金を遣(や)ったところで、自分の物にするという訳には行(ゆ)くまい」
と感付きましたから、又々銭を出してやりますと、島人は両手を支(つ)き、頭を下げて喜んで居(お)りまする。
三十五
さて文治は島人の喜ぶ様子を見まして、
文「漸(ようや)く心が解けたと見えるわい、さア舟を漕ぐように」
と手真似で知らせますると、島人は頷(うなず)き、箆(へら)のような物を出しまして、ギュウ/\と漕ぎ始めました。只今の短艇(たんてい)のようなものと見えます。始めの内は風もなく、誠に穏(おだや)かな海上でありましたが、夜(よ)の更(ふけ)るに従って浪はます/\烈(はげ)しく、ざぶり/\と舟の中に汐水が入りますのみか、最早小縁(こべり)と摩(す)れ/\になりまして、今にも覆(くつがえ)りそうな有様でございます。文治は心の中(うち)に、
「又も難船か、何(なん)たる不幸の身ぞ、八百万(やおよろず)の神々よ、どうぞ一命を助けたまいて、一度蟠龍軒に邂(めぐ)り逅(あ)います